猫国後記
板橋区民祭り、小澤康磨・松本浩子・元祖ふとねこ堂 三人展「みかけハにゃンだがとんだいゝ猫だ」にお運びくださった皆様、ありがとうございました。
「ちっとも投稿してないね」と耳の痛い指摘をいただいておりますので、事後になりますが、ゲスト参加した三人展のご報告をば。
通称「猫国」。
小澤康磨さん・松本浩子さん・元祖ふとねこ堂さん三人の作家さんが競演…というより饗宴する夢のような展覧会です。
選堂は2015年からゲストとして猫関連の書籍と文庫張子で参加させていただいており、今回は「古本商・張子師 スグリドのおかみ」として猫国で活動する謎の一味、猫国一派の末席を汚させていただきました。
国芳の『流行逢都絵希代稀物(ときにあふつえきたいのまれもの)』を立体で。センターの国芳は張子で…とご提案(無茶ぶり)いただいた時は、衝撃的過ぎて急に酸素が薄くなったのかと思ったほど。
それから搬入するまで、私の周りの酸素は薄いままでした。
メッセージのやりとりで、わたくしも大まかなことは一応把握していくのですが、お三方の作品が一堂に会する搬入日は毎回誠にアメージングです。
ふとねこ堂さんの額絵が華やかに壁を飾り、小澤さんの陶猫がずっしりと渋く格好よく、松本さんの小さくて愛らしいのに物凄い存在感の人形たち…
瞬く間に立ち現われる夢の世界。
ひとたび猫国の扉が開けば、俗世の懊悩など吹き飛んでしまいます。
「次はどうしよっか~♪」猫国世界は無限に広がり続けるのでした。
「猫芳」
使用書籍:風野真知雄 著『歌川国芳猫づくし』/文春文庫・森川楓子 著『国芳猫草紙 おひなとおこま』/宝島社文庫
着物の柄は歌川芳藤「新板猫の戯画」より
こういうことは事前もしくは会期中にバンバン告知した方が良いと自分でも思います。
でも会期中は、何なのこの人たち、神なの?わたしの語彙どこいった!ってなっちゃうもんで、作家さん方にお任せしきりですみません。
時間をおいても結局、三人展の素晴らしさをお伝えしきれないことが悔やまれます。
読んでくれる人もそういないでしょうから、ほとんど自分の記録として。
選堂次回の出店は…
浦和宿古本いち
■日時/2023年11月23日(木)~11月26日(日) 10:00~18:00
※雨天中断・荒天中止 ※最終日は17:00頃まで
■場所/さくら草通り
■アクセス/JR浦和駅西口下車 徒歩5分
■お問合せ/丸岡書店/090-3315-0921
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